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英語オーディオブックが聴けるおすすめYouTubeチャンネル8選【レベル別】

Alexey Nenastyev
PlayLingo 創業者 ·

英語の本や物語を朗読するYouTubeチャンネル8選。多くは本文が画面に出るタイプで、A1からC1までレベル順に紹介。オーディオブックを使った英語の勉強法も解説します。

本文を目で追いながら、本の朗読を聞く。語学学習ではいちばん古くからあるやり方のひとつですが、今でもしっかり効果があります。耳が聞き逃した単語は、目が拾ってくれます。文字でしか知らなかった単語が実際にはどう発音されるのかを、耳が覚えていきます。そして物語には、教科書の会話文にはない引力があります。続きが知りたくて、自然とページが進んでしまうのです。

YouTubeにはこうした動画がたくさんあります。困るのは、「English audiobook」で検索すると何千ものチャンネルが出てきて、その多くが市販の本をそのまま再アップロードしていたり、2分で終わる話を1時間分の水増しで引き延ばしていたりすることです。そこで2026年10月、私たちはチャンネルを1つずつ確認しました。下に挙げたチャンネルはすべて実際に動画を開き、3つの点をチェックしています。本文が画面で読めるか、英語のレベルは実際どのくらいか、そして誰が読んでいるかです。

ひと目でわかる一覧

  • A1-A2: StorylineOnline
  • A2: Slow English with Tommy, Emma Daily English
  • A2-B1: The Fable Cottage
  • B1-B2: Lovely English Stories
  • B2-C1: Story Classics
  • C1: Chillbooks, Magpie Audio

1. StorylineOnline:俳優が読み聞かせる絵本(A1-A2)

YouTubeのStorylineOnline: Mindy Sterlingが朗読する“Library Lion”

まずはこの動画から: Mindy Sterlingが朗読する“Library Lion” · YouTubeのStorylineOnline

このチャンネルを運営しているのはSAG-AFTRA財団で、コンセプトはシンプルです。有名な俳優が子ども向けの絵本を手に取り、挿絵を画面に映しながら1ページずつ読み聞かせてくれます。子ども向けの本ですが、だからこそA1でも使えます。文は短く、語彙は具体的で、言葉でわからないところは絵が補ってくれます。動画の長さはほとんどが6〜15分です。

本の文章は画面に出ないこともあるので、英語字幕をオンにしましょう。字幕はチャンネルが自前で付けています。“Library Lion”は再生回数が1,300万回を超えていて、最初の1本にぴったりです。図書館に通いはじめたライオンが、そこでのルールを覚えなければならなくなるお話です。

2. Slow English with Tommy:ゆっくり読まれる日常のお話(A2)

YouTubeのSlow English with Tommy: “Maya Got an F and Hid It From Mom… Until Tommy Found Out!”

まずはこの動画から: “Maya Got an F and Hid It From Mom… Until Tommy Found Out!” · YouTubeのSlow English with Tommy

トミーとマヤが主人公の、30分ほどのアニメのお話です。焦がしてしまったケーキ、ママに隠した悪い成績、トミーが走りきれなかったレース。ナレーターはゆっくり読み、文と文の間にひと呼吸置いてくれます。セリフはすべて、読まれると同時に画面に表示されます。筋書きは少し大げさですが、これはわざとです。そのおかげで最後まで見たくなりますし、このレベルでは文学的な質よりそちらのほうが大事です。

A2の学習者にとって30分は長めです。一度に見きろうとせず、1つのお話を2〜3晩に分けて見ましょう。

3. Emma Daily English:やさしい英語で描く家族の日常(A2)

YouTubeのEmma Daily English: “Family Trip to the Airport”

まずはこの動画から: “Family Trip to the Airport” · YouTubeのEmma Daily English

家族の日常を描いた20分ほどのお話です。空港へ向かう家族旅行、実は別の人のものだった誕生日プレゼント、2人の母親と昔のいさかい。どの動画にもA2と表示されていて、私たちが見た限り、その表示に偽りはありません。ナレーターが読むのに合わせて画面の下に文章が流れるので、どこを聞いているのか見失うことがありません。

空港のお話は再生回数500万回以上です。まずはここから始めましょう。空港で何が起きるかは誰でも知っているので、ところどころ文を聞き逃しても、筋はちゃんと追えます。

4. The Fable Cottage:2つのアクセントで聴く童話とオスカー・ワイルド(A2-B1)

YouTubeのThe Fable Cottage: “The Happy Prince [AUDIOBOOK] - UK English accent”

まずはこの動画から: “The Happy Prince [AUDIOBOOK] - UK English accent” · YouTubeのThe Fable Cottage

語学学習者向けに、昔ながらの寓話や童話を語り直している小さなスタジオです。「白雪姫」「ルンペルシュティルツキン」「キツネとカラス」などが並びます。いちばんの魅力は、うっかり見落としがちなところにあります。多くのお話にイギリス英語のアクセントとアメリカ英語のアクセントの2つのバージョンがあるので、耳を慣らしたいほうを選ぶことも、両方を聞いて違いを確かめることもできます。

短い寓話は1本数分で終わります。簡単に感じてきたら、オスカー・ワイルドの“The Happy Prince”(幸福な王子)の全編朗読に進みましょう。イギリス版もアメリカ版も約22分です。本物の文学作品でありながら、B1でも読めるほど平易な英語で書かれています。朗読中は画面の絵が動かないので、文字を追いながら聞くには字幕が必要です。

5. Lovely English Stories:レベル表示つき、イギリスの暮らしのお話(B1-B2)

YouTubeのLovely English Stories: “British Neighbours” B1-B2の英語のお話

まずはこの動画から: “British Neighbours” · YouTubeのLovely English Stories

イギリスのごく普通の暮らしを描いた10〜15分のお話です。ご近所づきあい、秋の始まりの数日、初めてのマイホーム購入への挑戦、冬の毎日の過ごし方。実際の街並みや家の写真に落ち着いたイギリス英語の語りが重なり、1文ずつ大きな文字で画面に表示されます。どのタイトルにもB1からC1-C2までのレベルが書かれているので、B1のお話が簡単に感じてきたら、次に何を見ればいいかがすぐにわかります。

言葉と一緒に、イギリスの文化も自然と身につきます。「the property ladder」の意味を知るのと同時に、イギリス人がその話題をどんなふうに話すのかも学べるのです。

6. Story Classics:ページを映しながら長編小説を丸ごと朗読(B2-C1)

YouTubeのStory Classics: “Pride & Prejudice by Jane Austen Full Audiobook Unabridged with Readable Text”

まずはこの動画から: “Pride & Prejudice by Jane Austen Full Audiobook” · YouTubeのStory Classics

オーディオブックと電子書籍をひとつの画面で同時に楽しむ。YouTubeでそれにいちばん近いのがこのチャンネルです。主にジェーン・オースティンやシャーロット・ブロンテなど古典の長編小説を丸ごと取り上げ、人間のナレーターが読み上げる間、そのページ全体を画面に表示します。たとえば“Pride & Prejudice”(高慢と偏見)には、パブリックドメインの本を録音するボランティアプロジェクトLibriVoxから、カレン・サヴェージによる録音が使われていて、再生時間は10時間半に及びます。

オースティンの英語は簡単ではありません。文は長く、語彙は200年前のものです。B2に余裕がないうちは、ここから始めないでください。逆にB2で無理なく読めるなら、長い文章を読み続ける力をつけるのにこれ以上の教材はありません。各動画の説明欄には章ごとのタイムスタンプがあるので、1日1章ずつ進められます。

7. Chillbooks:シャーロック・ホームズなどの古典を人の声で(C1)

YouTubeのChillbooks: “His Last Bow by Arthur Conan Doyle | Complete Audiobook with Text”

まずはこの動画から: “His Last Bow by Arthur Conan Doyle” · YouTubeのChillbooks

ChillbooksはStory Classicsと同じタイプの動画を作っていますが、並んでいる本が違います。シャーロック・ホームズ、プラトン、そのほかの古典です。各ページの横にはその時代の挿絵が添えられていて、チャンネルはどの本も人が朗読していると明言しています。“His Last Bow”(最後の挨拶)の読み手はデヴィッド・クラークです。チャンネル独自のきちんとした英語字幕も付いています。

入り口としては、シャーロック・ホームズのお話がいちばんです。どれも1話完結で、1〜2晩で聞き終えられる長さです。

8. Magpie Audio:耳で味わう古典ミステリーと怪談(C1)

YouTubeのMagpie Audio: James Gilliesが朗読する“The Strange Case of Dr Jekyll and Mr Hyde”

まずはこの動画から: “The Strange Case of Dr Jekyll and Mr Hyde” · YouTubeのMagpie Audio

このリストで唯一、画面に文字が出ないチャンネルですが、あえて入れています。Magpie Audioは、シャーロック・ホームズやロバート・ルイス・スティーヴンソン、昔の怪談を全編朗読で公開しています。“Dr Jekyll and Mr Hyde”(ジキル博士とハイド氏)を読むのはジェームズ・ギリーズで、長さは約2時間45分。画面には挿絵が1枚映っているだけです。

だからこそ、ここがゴールの腕試しになります。頼れるページなしにスティーヴンソンの1章を耳だけで追えるなら、あなたのリスニング力は上級です。それまでは字幕を使って、ほかのチャンネルと同じように活用しましょう。

オーディオブックで英語を勉強する手順

再生ボタンを押してお話をBGMのように流しておくと勉強した気になりますが、実際にはほとんどが耳を素通りしていきます。少し手順を決めるだけで、それが変わります。20〜30分でできるやり方を紹介します。

  1. レベルの合ったものを選ぶ。 1回目で、すべての単語とはいかなくても、お話の大部分が理解できるのが目安です。2分で話がわからなくなるなら、レベルを1つ下げましょう。難しすぎる教材ほど、学習者の足を引っ張るものはありません。
  2. 1回目:聞きながら読む。 ナレーターの声に合わせて文字を目で追います。知らない単語のたびに止まらず、まずはお話をつかみましょう。
  3. 2回目:難しかった文に戻る。 聞き取れなかった文に戻り、読んでからもう一度聞きます。調べるのは、意味をつかむ妨げになっている単語だけにします。
  4. 3回目:耳だけで聞く。 文字を隠して、同じ部分をもう一度聞きます。驚くほどはっきり聞こえるはずです。
  5. フレーズをいくつか残す。 1日20単語ではありません。本当に気に入ったフレーズを3つか4つ、出てきた文ごと残しておきます。

お話の同じ部分を3回聞くほうが、新しい章を3つ1回ずつ聞くより多くを学べます。「読めばわかる」を「聞いてわかる」に変えてくれるのは、繰り返しです。

無料のオーディオブックをもっと探すには

このリストのチャンネルはすべて無料で見られます。しかも古典は、もうひとつの意味でも「フリー」です。オースティン、ディケンズ、コナン・ドイル、ワイルドといった作家の本はパブリックドメインなので、誰でも録音して公開できます。YouTubeの動画を見尽くしたら、LibriVoxにはパブリックドメインの本をボランティアが録音した音声が何万本もあり、Project GutenbergとStandard Ebooksにはその本文がそろっています。片方の音声ともう片方のテキストを組み合わせれば、Story Classicsと同じ環境が手に入ります。

YouTubeのほかのチャンネルについては、ひとつ注意があります。物語系のチャンネルの中には、大手出版社の多読用グレーデッドリーダーを再アップロードしているものがあり、そうした動画は出版社から申し立てがあると、一夜にして消えることがあります。このリストのチャンネルは、教材を自分たちで作っているか、誰でも自由に使える本を朗読しています。

PlayLingoで読みながら聴く

上のチャンネルはすべてPlayLingoで使えます。ほかのYouTube動画も、リンクを貼り付ければ同じように開けます。アプリが朗読を1行ずつに分け、動画の下にあなたの言語への翻訳と一緒に表示します。わからない単語やフレーズをタップすると、その文の中での意味をLingoが説明してくれます。オースティンの「in want of a wife」や、コナン・ドイルが使うヴィクトリア朝のスラングを読むときには、とても助かります。保存したフレーズは、それを聞いたお話の場面と一緒に、あとで復習に出てきます。

PlayLingoのプレーヤー:動画のセリフと、フレーズの解説

手順の3回目には、Listenモードに切り替えましょう。文字が消え、1行ごとに動画が止まります。つまずいたら、文を1語ずつ表示することもできます。読み上げの速度を落としたり、1行だけをループしたりもできます。PlayLingoは無料で始められ、毎日一定量の練習が無料でできます。

よくある質問

オーディオブックを聞くだけで英語は身につく?

聞くだけでも耳は鍛えられ、文の流れの感覚も育ちますが、単語が見えない状態では上達はゆっくりです。同時に文字を読むほうがずっと速く、とくにB2未満ではその差が大きくなります。単語の音とつづりが結びつくからです。リスニング力がしっかりついたら、音声だけで聞くのはとても良い練習になります。

YouTubeでオーディオブックを聞くのは違法?

問題になるのは聞くことではなく、アップロードすることです。Story Classics、Chillbooks、Magpie Audioの作品はすべてそうですが、パブリックドメインの古典は自由に共有できます。最近の小説や市販のグレーデッドリーダーはたいてい共有できないため、それらを投稿するチャンネルは削除されがちです。

英語オーディオブックは何レベルから始められる?

A1-A2くらいからです。それより下だと子ども向けの絵本でも難しすぎるので、初心者向けの講座のほうが役に立ちます。A2以上なら、文字が画面に出る短いお話は、楽しみながら力を伸ばせる方法の中でも特におすすめです。

読みながら聞くべき?聞くだけでいい?

両方を、この順番で行いましょう。1回目は文字を追ってお話を理解し、それから同じ部分を文字なしで聞きます。逆の順番、つまり耳から先に聞くやり方は、B2に達したら良い腕試しになります。